早稲田大学法学部 中島徹ゼミ

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● ゼミ活動

中島ゼミでは、毎回テーマを決めて発表し、議論を深めています。 
過去のテーマ・ゼミ活動の様子についてはメニューの各年度をご参照ください。
また,春合宿・飲み会・卒業式・その他の活動についても左のメニュー(「イベント」)からお進みください。

各回のレジュメをダウンロードできます(大抵はワードファイルとなっていますが、時折.zipで圧縮しております)。
.zipファイルの解凍ツールお持ちでなければココ(別ウィンドウで、「窓の杜」が開きます。)からソフトをダウンロードしてください。

● 2008年度   前期テーマ 

 ※お詫び  2008年前期に撮った写真データは一部、管理人のPCが壊れた際に消失してしまいました。大変申し訳ありません。

日時 発表テーマ レジュメ 備考
4/10  判例研究(いわゆる猿払事件最判について)  
4/17・24  映画『靖国』問題―政府言論の観点から  授1   
5/1・8  代理母と憲法  
5/15・22  いわゆる「青少年有害サイト規制法(案)」について 授2 MIAUシンポジウム
5/29・6/5  ホームレス状態にある人たち 授1   
6/12・19  傍論での違憲判決の意義を考える―イラク特措法判決をもとに  授2  
6/26・7/3  違憲判決の効力  なし  
7/10  夏合宿議事
・レジュメの記号…「予」=予告レジュメ、「授」=授業用レジュメ 授1が1週目、授2が2週目です。
・ダウンロードの仕方…マウス左クリック→「保存」、又はマウス右クリック→「対象をファイルに保存」

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●2008年度 後期テーマ

日時 発表テーマ レジュメ
10/2・9  外国人の人権 〜 (1)在留制度 (2)国民主権 授1 授2
10/16・23  社会保障と憲法 〜(1)障害者自立支援法 (2)国家の役割  授1
10/30・11/6  立川反戦ビラ事件   授1 授2
11/13・20  公共財を問い直す
11/27・12/4  性犯罪者の前科紹介 〜日本版「メーガン法」の可能性  授1 授2
12/11・1/8   宗教団体の (1)政治参加の権利  (2)政治・選挙活動  授2
1/15・1/22   情報公開とプライバシーの保護について 授1 授2
・レジュメの記号…「予」=予告レジュメ、「授」=授業用レジュメ 授1が1週目、授2が2週目です。
・ダウンロードの仕方…マウス左クリック→「保存」、又はマウス右クリック→「対象をファイルに保存」

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・前期 

4/10 判例研究・猿払事件最判

○今日から「新入生」加わる。
○1審,2審判決の紹介
○最判の紹介
○最判の検討
・政治的行為禁止の理由
・「違憲審査基準」について
・最判の批判
○「北海道の寒村」の意味
○堀越事件と猿払事件の差異

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4/17,24 映画靖国上映中止問題

○表現の自由と芸術活動
○天皇コラージュ事件判決から
○助成金支出の是非
○政治的中立性を要求していることの適否
○今後の芸術活動への萎縮効果
○国政調査権に基づく国会議員の調査の是非
○政府言論について〜検閲者としての政府と言論者としての政府

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5/1(1)代理出産をめぐって

○向井亜紀さんのケース
 ・代理母出産によって生まれた子の親子関係は?
 ・裁判所のあるべき司法消極主義とは?
○民法772条1項 分娩者=母ルールの確立
 ・最判昭37.4.27(民集16巻7号1247頁)
○依頼者と分娩者の幸福追求権
○子の福祉
○特別養子縁組制度で代替可能か
5/8(2)

☆早稲田に胡錦濤国家主席がやってきた!
○日本学術会議のまとめた「代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題」
 ・代理懐胎を法律で原則禁止とすることの是非
 ・営利目的で行われる代理懐胎について
  >刑罰をもってしての処罰は必要か
  >対象が施行医、斡旋者、依頼者となっているのは妥当か
  >売春、臓器移植との対比

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5/15 青少年ネット規制(1)

☆インターネット団体の「Miau」から6人を招待。
○自民党、民主党による青少年ネット規制法案
○高市案の検討
○表現の自由と国家による規制
○フィルタリング製品の機能が不安定
○規制による表現活動の萎縮効果
5/22 (2)
パワーポイントによる説明(参照)

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5/29 (1)憲法の外に置かれた人々

○ホームレス問題
○求められる「自立」とは?
○生活保護法4条―稼働能力用件
○福祉事務所における水際作戦
○ホームレスの人には公園に住む「権利」があるのか?
 ・憲法上の権利とは?
6/5 (2)

○行政機関による公園からの強制排除
 ・居住の自由は?
 ・補償措置があったら良いのか?
○入所施設の実態
 ・ホームレスの人に対してのみの施設収容主義
○諸権利を持つ権利としての住所

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6/12 傍論での違憲判決(1)

○名古屋高裁のイラク空自派遣違憲判決について
 ・傍論での違憲判決の効力
 ・なぜ、違憲判決を出した?
 ・行政側の反応
 ・社会に与える影響
 ・三権分立のなかで 
 ・裁判官の使命感
 ・上告できないということ
○本当に「高裁だから」「傍論だから」なのか?
○司法消極主義について
○類似例―朝日訴訟「・・・なお、念のため」
6/19 (2)

○なぜ行政に軽く見られたのか
 →傍論か否かは関係ないのでは?
○付随的違憲審査制
○我が国における訴訟類型
 ・行政事件訴訟法における民衆訴訟
○裁判によらない幅広い行政監督手段を


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6/26 違憲判決の効力(1)

○一般的効力説と個別的効力説
○刑法200条尊属殺重罰規定違憲判決を例に
 ・違憲判決から削除改正までに約20年
 ・刑罰の程度に関する違憲判決→削除ではなく修正を
○立法の不作為に対する違憲訴訟
 ・在宅投票制度廃止事件上告審
○高裁の違憲判決で立法府、行政府が動かない場合
7/3 (2)

○下級裁判所の憲法保障機能と憲法秩序形成
 ・法的な効果、訴訟外的な効果
 ・仙台高裁の岩手靖国判決
○最高裁と下級裁の違い
 ・違憲審査機能は同じ
 ・社会的影響が違う?
○下級裁の判例の積み重ねが最高裁に及ぼす影響


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・後期

10/2 外国人の人権 (1) 在留制度

☆今日から2年生参加です!
○日比経済連携協定による看護師受け入れ制度が題材
 →看護師研修生として日本に受け入れられたフィリピン人Aが、日本での集団示威行動及び集会の参加を理由に、在留更新申請を不許可処分にされた例
○外国人の人権?
    ・・・入国・在留の自由、表現の自由、参政権
○集団示威行動及び集会の参加の性質・・・参政権の側面も
○法務大臣の広範な裁量
○在留制度の孕む問題点―出入国管理法第21条3項の意味するところ
○在留中の人権の行使を、在留更新につき不利益に斟酌すること
○国民主権―国民とは誰?主権とは何?
         憲法の予定している国民主権とは何?
○参考判例…マクリーン事件 外国人の公務就任権判決2審   国籍法違憲判決 
10/9 (2) 国民主権とは

○外国人の人権は、なぜ制限されるのか
○制限の根拠としてしばしば登場する「国民主権」
○憲法10条 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。
  国民=日本国籍を有する者
  この法律は、当然に憲法の拘束を受ける
  (国籍法違憲判決)
○国家主権と国民主権の混同
○国民主権…国政のあり方の終局的な決定権は国民にある○では我々は現実に“自己統治”(この手で国を動か)してい  るのか
  なぜ、消防士や警察官は日本人でなければならないのか
  公権力行使に、国籍は関係あるのか
  (外国人公務員でも遵守、適用するのは日本の法律)  
○結局、管理職にフィリピン人が就いたらフィリピン人に支配  されてる感じがしてヤなんじゃないの?
  それを国民主権というマジックワードでごまかしてる?


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10/16 社会保障と憲法 

         (1)障害者自立支援法


☆海底軍艦は先生が8歳の時見た特撮ムービーだそうです
 (気になる人はチェックして先生にそのネタで絡もう!)
○応能負担から応益負担へ
○制度転換の背景にある社会福祉理念とは何か
 ・自己責任ではどうすることもできない部分を補う応能負担の理念
 ・障害者に自助自立、自己責任を問う応益負担の理念
○福祉国家の理念
10/23 (2)障害者に対する国家の役割

○国は障害者に対して何かすべきなのか
 するとしたらその根拠は何か
 ・社会的弱者も最低限度の生活を送れるようにすべき
 ・25条があるから国は社会保障政策をとっているのか
 ・25条では障害者の権利を守れないのではないか
○健常者が障害者を救ってあげるという発想の問題点
○最低限度の生活基準について
 ・立法府の広範な裁量につき司法の取るべき態度は


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10/30 立川反戦ビラ事件 
          
          (1)表現の自由の対立利益


★今日は授業のあとに飲み会★
○表現の自由との対立利益は何か
 ・住民の立場
 ・管理人の立場
○管理権とは何か
 ・純粋な建物の管理 or 秩序維持まで含むのか
 ・今回の場合、管理人が公務員であるということ
 ・情報の発信者→受信者の流通経路を妨げる第三者として
11/6 (2)

○刑法130条の歴史的経緯
○私生活の平穏は対立利益にならないのか?
○複数の住民が情報の受信者として存在
 →管理者の意思一つで情報を遮断していいのか
○内容規制といえるのでは
○住居侵入罪を隠れ蓑にした思想統制?
○人は他人にとって迷惑な存在である。表現行為が他者に
  ショックを与えるから管理してあげるのか?ショックを与え
  るからこそその表現行為が意味をもつのでは?
  ビラは読んで不快ならあなたが捨てればいい。
  読む前に誰かに容易く管理してもらうのは、民主主義の
  退廃である。
  表現行為に関して住居侵入罪を適用するのは、およそ
  すべての場合において適用違憲といえるのでは。   


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11/13 公共財を問い直す (1)

★法セ2008年12月号に夏合宿の様子が紹介されました!
○公共財の定義の見直し
○国が提供すべきサービスにはどんなものがあるか
○近代国家は何のために生まれたのか
 →建国の理念=国がしなければならないこと?
○規制緩和の流れ〜郵政民営化について
 ・郵便はどのような目的・役割の下に存在するのか
11/20 (2)

○民営化のメリット&デメリット、実例
○民営化の歴史〜ドイツ 日本
○民営化すべきもの、すべきでないもの(国家の役割から)
○その根拠は?
○ユニバーサルサービスとその憲法上の根拠


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11/27 性犯罪者の前科照会 (1)

★夏合宿の第一問目に再チャレンジ!
○13歳未満の児童に対する性犯罪の再犯者に対し、
 GPSの着装を条件に仮釈放を認めることの是非
○GPSをつけることのメリットとデメリット
 →子供の安全確保 vs プライバシーの侵害
○子供の安全確保という目的に対しGPS着装という手段
 →妥当?
○一般人にとっての位置情報〜要保護性の度合いは?
12/4 (2)

○13歳未満の児童に対する性犯罪の再犯者は、 刑期
 終了後、氏名、住所、写真などの情報を住所地を所轄
 する警察署に5年間保管される。
 管轄区域内に住む児童の保護者、及び教育機関の長
 は、これらの情報の閲覧を請求できる、としたら?
 (日本版メーガン法の是非について)
○前科情報を公開するメリットとデメリット
○一般に、前科情報はプライバシーにあたるか?


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12/11 (1)宗教団体の政治参加の権利

★2008年の授業は今日で終了です。
○宗教法人の実態
 ・事業の公益性を理由に税制上の優遇措置あり
 ・一度設立してしまえば審査・監督の及びにくい聖域へ
  (ex. 財務諸表の提出義務付けの形骸化)
○宗教団体の公益性とは何か
 ・慈善活動、幸福の増大、
  社会に自由な宗教が存在すること事態
○宗教法人として設立しながら営利法人さながらの事業を
 営む悪質な団体の存在
○公益法人の中でも宗教法人に対しより税制上優遇するの  は妥当か
 1/8 (2)宗教団体と政治・選挙活動

★新年明けましておめでとうございます。
○ 政治家が宗教団体にお布施と称して金品を渡し、組織票を
  買っている状況について

→宗教団体が政治の手段として利用される
→個々人の信教の自由を侵害しないか
→選挙前の一定期間、宗教団体の選挙活動を規制しては?
反対意見
○信教の自由は侵害されていないし、規制することが逆に
  宗教団体への不当な差別となる
○宗教団体がが特定政党を支持することにつき、信者に対す  る強制力がなければ構わないのでは


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1/15 (1)情報公開と

       プライバシーの保護について

○前提:A県にはいわゆる情報公開法によく似た条例がある
○知事が、入院した元市議会議員の見舞金を公金から支出
  した場合、市議会議員名・見舞金の額は公開すべきか?
・全部公開 vs 議員名は非公開
・名前を非公開にすると情報としての価値が下がる
・個人特定情報は非公開
○個人特定情報はいわゆるプライバシーとは一致しない
○情報公開はなぜ必要なのか、運用はどうあるべきか
1/22 (2)

★ゼミ長の引き継ぎがありました!1年間お疲れ様です★
○個人特定情報はプライバシー情報よりも範囲が広い?
→現制度は非公開事由が広すぎて、知る権利に資さないの   では
○行政の恣意を排除するための“個人特定情報”
○実務では、公人の情報につきかなりオープン


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