早稲田大学法学部 中島徹ゼミ

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● ゼミ活動

中島ゼミでは、毎回テーマを決めて発表し、議論を深めています。 
過去のテーマ・ゼミ活動の様子についてはメニューの各年度をご参照ください。
また,春合宿・飲み会・卒業式・その他の活動についても左のメニュー(「イベント」)からお進みください。

各回のレジュメをダウンロードできます(大抵はワードファイルとなっていますが、時折.zipで圧縮しております)。
.zipファイルの解凍ツールお持ちでなければココ(別ウィンドウで、「窓の杜」が開きます。)からソフトをダウンロードしてください。

● 2010年度   前期テーマ 

 

日時 発表テーマ レジュメ 備考
4/8・15 イスラームと近代立憲主義
4/22・5/6 議員定数不均衡問題
5/13・20 外国人参政権(地方と国家)
5/27・6/3 著作権と表現の自由(二次創作)
6/10・17 政治家と官僚
6/24・7/1 代理母出産
7/8・7/15 教育を受ける権利
・レジュメの記号…「予」=予告レジュメ、「授」=授業用レジュメ 授1が1週目、授2が2週目です。
・ダウンロードの仕方…マウス左クリック→「保存」、又はマウス右クリック→「対象をファイルに保存」



・前期

4/8・16 イスラームと近代立憲主義

→外国人労働者の日本国内への移民問題が深刻化した場合等に想定され得る、欧米に由来する自然権思想とイスラム原理主義思想における価値の比較可能性、またのその対立について議論

○イスラム原理主義社会における死刑にあたる行為とその行為をした日本人に対する死刑(処罰)の適用の是非、日本の外国人居住地における諸問題→価値の比較可能性?
○自然権の前国家性と後国家性


4/22・5/6 議員定数不均衡問題

→衆議院議員選挙における一人別枠方式採用の是非を題材として、全国民の代表vs地域代表(×地方)について議論

○憲法14条1項投票価値の平等
○憲法43条1項全国民の代表
○プープル主権とナシオン主権
○経済の調和的発展
○55年体制とその崩壊後

5/13・20 外国人参政権

国レベルと地方レベル、また外国人の種類(永住外国人・定住外国人)や在日朝鮮人の問題、さらに帰化の問題を踏まえ、主に地方レベルにおける外国人に対する参政権付与について議論
○憲法93条2項(地方自治)や地方自治法における「住民」の解釈
○外国人の種類分け基準の曖昧さ(年数・言語・文化の受容etc.)、
○帰化要件の緩和(特に素行善良)とその場合に現実に起こり得る危険(治安悪化etc.)

5/27・6/3 著作権と二次創作

ドラえもん最終話の問題、また著作権保護期間50年→100年の延長に伴う二次創作者への不利益を扱った題材、異なる政治的モチーフの二次創作作品の発表をした題材、これらを引き合いに出し、著作権と二次創作者表現の自由どちらがより保護に値するか議論

○原著作者の表現の自由・財産権vs文化発展・表現の市場の確保
○二次創作者の幸福追求権
○公共の福祉による原著作者表現の自由の制限
○著作権法と産業界権益保護(目的)
○財産物と表現物の違い(他者への影響、他者の存在)

6/10・17 政治家と官僚

議員立法原則禁止の再考を題材に、「行政権の行使につき国会の統制下におかれるという憲法上の要請にいかなる具体的手段により応えるか?」につき議論

○行政権力に対する民主的統制
○法律による行政の原理(憲法41条国の唯一の立法機関、憲法76条6号但書)
○議院内閣制(英)と官僚内閣制(55〜93年)
○トップダウンの可否と迅速さ(国会与党と官僚の根回し・調整・圧力)
○国民意見の反映

6/24・7/1 代理母出産

代理母は憲法上保障される権利(自己決定権)を有するか?代理母制度を制度化すべきか、すべきとしたら容認or禁止について議論

○憲法13条
○単なる民法上の契約と労使関係
○代理母の経済的貧困
○身体の道具化
○代理母身体への影響
○人間の尊厳(独)or個人の尊厳(米)
○中絶と減胎(経済的要因、意思変化)

7/8・15 教育を受ける権利

→@公立高校に通う生徒が、信仰する宗教の絶対平和主義の教義に基づき、必修科目の体育の剣道実技に参加しなかった件、A同様に、日本国憲法を嫌い、存在を否定する信条を持っていた生徒が必修科目の現代社会の授業並びに試験に参加しなかった件、につき学校長による原級留置処分が行われた事例、この@Aをどう判断するかを議論

○憲法26条・教育基本法・学校教育法
○LRA基準
○公民教育
○資本主義と生存権
○人格形成と判断能力の養成
○学校選択 

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● 2010年度   後期テーマ 

 

日時 発表テーマ レジュメ 備考
10/7・14 福祉サービス(財の再配分)の是非
10/28・11/4 安楽死
11/11・18 リバタニアニズムと公共性
11/25・12/2 表現の自由の「優越的地位」と二重の基準論
12/9・16
・レジュメの記号…「予」=予告レジュメ、「授」=授業用レジュメ 授1が1週目、授2が2週目です。
・ダウンロードの仕方…マウス左クリック→「保存」、又はマウス右クリック→「対象をファイルに保存」

・前期

10/7・14 福祉サービス(財の再配分)の是非

→経済的規制を考える際の前提となる「自由のあり方」について議論。リベラリズムと共和主義それぞれの主義に立た場合の社会における個人像と社会像を検討し、福祉サービスを国家が税金を取って行うことの正当性につき考えた

○リベラリズム=前提:公正な条件・共通のルール、共通の善否定、公私区分論肯定、福祉国家的再配分(教育・介護・保険etc.)により治安や安定した生活を確保・またその予防、自分が自由を追求するための手段としての福祉サービス
○共和主義=前提:共通の共同体の目的・枠組みをつくりだす、共通の善肯定、公私区分論否定、民間に任せた場合の保険会社等の悪用


10/28・11/4 安楽死

→米国にてJack Kevorkian医師の、末期患者に対する苦痛から逃れるための意図的・積極的に死を招く措置をした事例、等を参考に、憲法上における積極的安楽死の許容の是非とその範囲を議論

○尊重されるべき価値=自己決定権(個人の尊重)vs道徳的秩序維持(公共の福祉)vsその他尊重される価値(ex.いかに幸せに生きるか)
○制度設計上の問題点


11/10・17 リバタニア二ズムと公共性

小泉・竹中改革を筆頭とした近年のリバタニア二ズム的方向に傾斜してきた社会状況を財産権(特に自己の身体や財産に関する自己決定権)という観点から考察し、議論

○眼球くじの事例を例とした、自己所有の正当化理由を検討(ex.労働の対価 vs倫理や道徳からの制限・濫用の恐れ・公共の福祉)
○法制度化上の問題点(功利主義、身体以外の外的なモノに対しても私的所有を認めるの?、そもそも身体は自分だけのモノなのか?etc.


12/9・16 表現の自由の「優越的地位」と二重の基準論

精神的自由権(表現の自由)と経済的自由権の間に価値序列がそもそもあるのか?俗にいう二重の基準論における精神的自由権の「優越化とはどういうことなのか?そして経済的自由規制立法に対する司法審査の更なる厳格化の是非、につき議論

○精神的自由の保障原理(民主制維持+α)
○経済的自由の保障原理(リバタニアニズムvs公共性)
○米国ニューディール政策期に端を発する「二重の基準」的司法審査の枠組み、ドイツにおける価値序列化、それらの日本への導入


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